税理士法人ASCがコインランドリーに着目している理由。その1つがソーラー(太陽光発電)事業でした。
私たちには、ソーラー事業投資をされる法人・個人のお客様が多く、その方々は収益性とともに節税メリットに敏感です。
個人の方であれば、給与から源泉徴収されている所得税が還付され、翌年の住民税が減額されます。
法人であれば法人税等が減額になります。
ただ、この税制も平成28年3月までで効果が半減しました。
そして、このようなお客様はこれまで以上に儲かる体質になっているので、より良い投資を模索されています。
この解にはハワイなどの海外中古不動産投資などもあり、以前からそれに着目された投資が行われています。
ただ、節税効果はありますが、為替の問題、現地で資金調達するときの金利の問題、インカムゲインとしての効果を考えると、その手前にもう少しとっつきやすいものがあるのではないか。
その解の1つがコインランドリー投資でした。
ASCの代表自らどっぷりつかって検証して得た結論。
コインランドリーは良いけど立地次第。
太陽光発電よりも収益性より高いこともあれば低いこともあります。
副業として手がけることが可能とはいえ、やはり事業ですから、超えるべきハードルがあります。
私たちが考えるものは(1)立地、(2)資金調達、(3)運営体制です。
まず、経験がある場合を除くとFCに加盟したり、メーカーのサポートを受けて手掛けることになりますが、これにより(1)(3)は大部分クリアされます。
特に(3)はFC加盟によって本部との役割分担をしっかりと準備すれば対応可能です。
また、(1)はFC本部やメーカーさんの支援を受けて探せますが、最終的には当然自己責任。
失敗事例はあまり聞きませんが、やはり慎重を期す必要があります。
すると残るは(2)資金調達です。
2千万前後の初期投資が必要になりますので、自己資金で用意する場合を除くと融資に頼ることになります。
現時点では、アプラスやジャックスのような信販会社が使えるところはなく、機械の一部にリースを使うに止まります。
その融資は、日本政策金融公庫の2千万の無担保枠の範囲内で進めることになりますが、最近の傾向として2千万の枠いっぱいで出ることは少ないようです。
つまり、最低でも数百万の自己資金を用意する覚悟が必要になります。
天災、事故、盗難や破壊によるリスクはありますが、保険でカバーされます。
また、不良やホームレスがいついてしまうことが稀にあるようですが、一時的な話であって、対処可能です。
それよりも大きいのは立地を外すリスク。
集客が十分に見込めないような場所に無理に出店すると取り返しがつきません。
この点、出店には慎重な判断が必要です。
経営を支援してくれるのはFC本部やメーカーさんになります。 FC本部にはいくつかあって、メーカーの代理店を兼ねつつ、展開を推進しているケースが多いようです。 メーカー自身がランドリー経営を支援することも多く、立ち上げのサポートを受けられます。